他人へのコメントと継続日数。QuitMateの599人の記録を読む
自分の取り組みが続かない日にも、ほかの人の節目にお祝いを書いたり、つらそうな投稿に返事をしたりする人がいる。コミュニティでは、支えてもらう人と支える人が、いつも別々というわけではない。
QuitMateで集計した599人の記録には、他人へのコメント数が多い群ほど、最長継続日数の中央値が長いという関連があった。対象者と指標の条件を添えて見ていく。

登録後14日間のコメントで分けた結果
対象は、一定以上のアプリ利用があった599人だ。ギャンブル、アルコール、過食、ポルノ、たばこなどのカテゴリを含む。登録から14日以内に他人の投稿へ書いたコメント数で、四つの群に分けている。
| 他人へのコメント数 | 人数 | 最長継続日数の中央値 |
|---|---|---|
| 0件 | 364 | 29日 |
| 1〜2件 | 114 | 36日 |
| 3〜9件 | 81 | 77日 |
| 10件以上 | 40 | 114日 |
0件の群は29日、10件以上の群は114日だった。ここで比べているのは、別々の人からなる群の中央値だ。「コメントを3件書くと自分の記録が29日から77日に伸びる」という意味ではない。
また、この表にあるのは書いたコメント数による比較で、コメントを受け取った側より効果が高いかを直接比べた表ではない。
長く続けた人は、なぜコメントも書いていたのか
仲間とのやり取りが続ける助けになった可能性はある。一方、もともと支援を求めやすい人、取り組みへの意欲が高い人がコメントを書いていた可能性もある。依存の程度や治療、暮らしの違いも、この表からは揃えられない。
対象者には利用頻度の条件を置いているが、利用頻度も背景も全員が同じになったわけではない。登録したもののすぐ利用をやめた人は含まれていないので、全利用者の結果としても読めない。
助ける側を調べた研究
Paganoらの2004年の研究は、アルコール使用障害の治療後に、AAで他者を助ける行動とその後の飲酒との関係を調べている。自分の経験を誰かに伝える側にも目を向けた研究だ。
ただ、AAでの活動とアプリのコメントは、内容も参加者も違う。AAの結果を、そのままQuitMateの治療効果の証明には使えない。オンラインでの支援のやり取りを調べた別の研究でも、支援の種類や本人の状態によって関連が異なっている。
コメントをノルマにしない
この集計を見て、「回復のために10件書かなくては」と考える必要はない。返事を考える余裕のない日もあるし、読むだけで参加したい人もいる。
誰かの投稿に伝えたいことがあったとき、自分の経験として短く書いてみる。相手の治療を指示したり、返事を期待して無理に続けたりせず、負担にならない関わり方を選びたい。
データ: QuitMateアプリの599人のユーザーデータに基づく(6ヶ月以上前登録、登録14日間でアプリを8日以上利用、期間中のDAUカバー率40%以上)。コメントは登録14日以内に他人の投稿へ書いた件数(自分の投稿への返信は除外)。継続日数は各ユーザーの最長記録の中央値。
この集計では、各人の最長記録を比べている。登録から観測までの長さが違えば、長い記録を達成する機会にも差が出る。対象者の条件と合わせて考える必要がある。
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