エアーベットはやめるべき?お金を賭けない予想との付き合い方
競馬を見ながら、買わずに予想だけをする。架空の金額を書き、結果を見て収支をつける。こうした行為は、エアーベットやシミュレーションベットと呼ばれる。
お金を失わずに済んでいても、「当たったのだから買えばよかった」と考え続ける、投票サイトを開きたくなる、予想で一日が終わるといったことがあるなら、続け方を見直したい。

研究は何を調べているか
2005年の研究では、ギャンブルの問題がある男性10人と比較対象の男性10人に、ギャンブルの映像などを見せて脳の活動を調べた。両群で反応は重なっていたが、一部の領域では問題のある群に強い活動が見られた。Crockfordらの論文
関連する映像が反応を引き起こすことは、賭けへの衝動を考える参考になる。ただし、これはエアーベットを続けた人の再発率を測った研究ではない。「想像と実際の賭けを脳は区別できない」「予想すれば必ず再発する」とは言えない。
架空の賭けを安全な代替手段と決めつけることも、すべての人に同じ影響があると決めつけることも避けたい。
予想をした後に何が起きているか
自分への影響を見るなら、架空の収支より、その後の行動が参考になる。
- 当たった後に、実際に入金したくなる。
- 外れた予想を数えず、「最近は勝てている」と感じる。
- オッズや結果が気になり、仕事や睡眠が後回しになる。
- 見ないと決めたのに、気づくと投票サイトへ戻っている。
心当たりがあるなら、お金を使っていないことだけで安心せず、予想や結果確認からも距離を取ることを考える。エアーベットをしたから、それまで賭けずに過ごした日がなくなるわけではない。何を避けると自分が楽になるか、目標を具体的にし直す場面だ。
「予想しない」を予定に落とす
週末のレースの時間にいつも予想していたなら、その時間の過ごし方を先に決める。外出する、誰かと食事をする、別の用事を入れる。家で過ごすなら、通知を切ったり、予想サイトのブックマークを外したりして、いつもの入口を減らす。
代わりに強い刺激を探す必要はない。次の一時間にできる、負担の少ない用事でもよい。ほかのゲームに置き換えたことで課金や睡眠の問題が増えるなら、その方法も見直す。
スポーツや競馬に関わる人間関係がある場合は、「今は予想やオッズの話を休んでいる」と伝える方法もある。事情を詳しく説明したくなければ、そこまで話さなくてよい。
入金しそうになったら
「今日は買ってしまいそう」と感じたら、予想の正しさを考えるのをいったん止め、端末やその場から離れる。使える利用制限を確認し、信頼できる人や相談先に今の状況を伝える。具体的な制限と相談先をまとめている。
すでに治療や自助グループを利用しているなら、「賭けてはいないが、予想を続けると入金したくなる」と共有してほしい。エアーベットという言葉を使わなくても、やっていることを説明すれば相談できる。
こちらもおすすめ
ギャンブル依存症とは?症状の振り返りと、治療・相談先
やめたいのに賭け続ける、生活や人間関係に影響が出る。ギャンブル依存症の主な特徴、診断とは別の振り返り用チェック、治療と家族相談の選択肢をまとめる。
ギャンブルをやめて3ヶ月〜1年。判断力とお金はどう変わる?
ギャンブルをやめて3ヶ月〜1年、判断やお金、生活はどう変わるのか。3ヶ月近くの投稿と、半年・1年に向けた生活の見直しを扱う。衝動が残ることも含め、長期のリアルを見ていく。
ギャンブルをやめて1ヶ月。支払いと給料日の過ごし方を見直す
ギャンブルを3週間〜1ヶ月やめた人の記録から、支払いの変化や手元のお金が増えたときの迷いを読む。日数だけに頼らず、賭けにくい環境を整える方法も紹介。
ギャンブルをやめて2週間。お金と心の変化と「2週目の壁」
ギャンブルをやめて2週間。お金が減らない感覚と、休日にまた行きたくなる気持ち。「暇」と「給料日」にどう備えるかを、実際の投稿を手がかりに見ていく。